HONEY BEE PROJECT
養蜂研究とその副産物の商品化
近年では、東京、ニューヨーク、パリなどさまざまな都市で養蜂が行われています。養蜂というと緑豊かな農村などの地方で行うものというイメージが定着していますが、都市のなかでも公園や街路樹、屋上庭園などのまとまった緑地が確保されている場所が増加し、養蜂に適した場所といえる都市も増えてきたのです。千葉大学では都市養蜂をキーワードに様々な研究を行っています。ここでは代表的な研究を紹介します。
1. DNA分析による蜜源・花粉源植物の調査
ミツバチが訪れる植物を明らかにするため、既往研究においては花粉の形、ミツバチダンスを観察するといった手法が行われてきました。しかし、これらの手法は煩雑で、データに曖昧さを含むことが課題として挙げられいます。千葉大学では、ミツバチが持ち帰った花粉団子やはちみつに含まれる微量の花粉をDNA分析することで、蜜源や花粉源となる植物を調査してます。これらの研究が緑化植物の普及や、はちみつの新たな評価手法の確立に役立つのではないかと期待しています。
2. 養蜂におけるデザイニング
近年、養蜂というとプロの養蜂家に加え、趣味で行う個人やイベント広報を目的とした企業など、従事者やそのニーズが多様化しています。千葉大学では、養蜂を取り巻くニーズの多様化に併せて、ミツバチの巣箱や養蜂で使用する道具、はちみつのパッケージなどのデザイニングに関する研究を行っています。
研究の詳細はこちら
千葉大学では、上記の研究成果として得られた「知」を公開して社会で有効活用するために、研究の副産物として得られたはちみつを商品化して販売しております。
商品の売り上げは大学の研究費などに使用され、研究推進のために役立てています。